2015年7月6日月曜日

新天地、旧約と新約の啓示

旧約と新約の啓示
(本文:啓1:18)



本文の核心は、新約の封じられた本である黙示(預言)がどのように成就されるかという内容である。

啓示(開くの啓、見せるの示)とは、「開いて見せる」という意味である。黙示の「黙」は「黙するの黙」の字である。成し遂げる前には「黙示」と言う事ができ、成し遂げる時は「啓示」と言う事ができる。しかし、それが言わんとする意味(奥の意味)は、結局、同じなのである。

啓示の種類は、二種類がある。一つは幻の啓示であり、もう一つは実像の啓示である。幻の啓示は預言で、これを黙示と言うことができる。実像の啓示は預言された黙示がこの地に実体として現れたものを見せて下さるので、私たちがその実体を目で見る事ができるのである。将来に啓示される黙示は、預言で、時になる前には封じられた本の言葉であり、天上天下に知る者も、開いて成し遂げる者も、見る者もいない(啓5:13参考)。

ヨハネが見て記録した啓示録は、預言であり、将来に成し遂げる事を幻で見た啓示であり、これはイエス・キリストの啓示である。新約の啓示録全章である22章までの全ての説明をしようとすれば、約1ヶ月間(1日に2時間ずつする場合)の時間が必要となる。

啓示録118節は、全章の事件を見て聞いた後、結論だけを言ったものである。啓示録の事件の始まりは19節からである。

新約の啓示を理解するためには、旧約の黙示を知らなければならないので、旧約の黙示が成就された事をまず知らせた後、新約の啓示を説明しようと思う。聞く人は、六何原則に基づいて聞いていただきたい。



旧約の黙示の預言と成就

▪イザ29:914、ハバ2:23、エゼ3:111

預言者と先見者は、神様が深い眠りの霊を彼らに注がれ、目を閉じられ、頭を覆われたので、盲人であった。それゆえ、黙示は封じられた本なので、それを知る者がなく、学ぶものは人の戒めだけであった。従って、民たちが口先で近づくが、その心は遠く離れた者たちなので、神様が再び不思議な事をすると約束された。「不思議な事」は、黙示の御言葉(預言)とその成就を言っている。

預言者ハバククによると、この黙示は定めの時があると言い、必ず成し遂げられる事を強調した。エゼキエル13章を読んで見ると、神様は選民が捕らわれた(エゼ1章)後、預言者エゼキエルに来られ「人の子よ」と言われ、黙示の本を開いて(エゼ2章)食べさせられ、反逆のイスラエルに行って悟らせて知らせよと言われた(エゼ3章)。

この預言は、約600年が過ぎてイエス様を通して成し遂げられた。イエス様は、黙示が開かれて啓示されたものを受けて、イスラエルの民に行って伝えられた(マタ15:24)。イエス様は、彼らに「イザヤ書29章のように人の戒めでだけ知っているので、その心は主と遠く離れている。」と言われ(マタ15:79)、当時の牧者である律法学者・パリサイ人たちには「盲人を手引きする盲人だ。」と言われた(マタ15:14)。そして、イエス様の望み通りに啓示を受けた者のほかには、神様を知る者がないと言われた(マタ11:27)。また、イエス様は「神様と神様の遣わされた者、イエス・キリストを知らなければ、永遠のいのちも救いも天国もない。」と言われた(ヨハ17:3)。

今日もその時と同じである。耳しいと盲人になった者が教勢をたてに取って古くて腐敗した伝統で偽りを言い、啓示と真理についてはお構いなしにしている。


新約の啓示(黙示)の預言と成就

▪啓1:18

1節:イエス・キリストの啓示は、神様が「すぐに起こるはずの事」を「しもべたち」に示すために封じられた本をイエス様にお与えになり、イエス様はその本の印を解いて開かれ(啓6章、8章)、御使いを通してヨハネ(成就の時には新しいヨハネ)に(啓10章)お与えになった。「しもべたち」に示す「すぐに起こるはずの事」は、啓示録の全章の事件で、その核心は三つの秘密、すなわち、背教者、滅亡者、救い主の秘密である。

2節:新しいヨハネは、神様の御心通り開かれた本の御言葉と成就された実体を全てあかしした(2節)。

3節:この啓示の御言葉を受けて加減なしに守るしもべたちに祝福がある。この祝福は、啓示録5章で見たように、神様の国と祭司長になる事である(啓5:910)。

4節:啓示録の三つの秘密の事件が起こる場所は、アジアにある七つの教会で(4節)、これは霊的な秘密であり、七つのともしびの使者の幕屋(七つの星の金の燭台の教会、啓1:20、啓23章)を言っている。

56節:新しいヨハネを通して啓示を受けて守った者たちがイエス様の血によって罪から解き放され、神様の国と祭司長になる。彼らは新しい契約を守った者たちである。

7節:神様の国と祭司長になった者たちがいる所に再臨の主が雲に乗って来られ、その時、彼を突き刺した者たちもこれを見る。
雲に乗って来られるという御言葉は、見えないように霊で来られる事を(ルカ17:2224参考)知らせる事であり、霊で来られるイエス様は、約束の牧者のうちにおられて働かれる。啓示録11章の二人の証人は、主に仕えている者であり、ヨハネ14章の保恵師の聖霊は、主の名によって来られ、人のうちにとどまられる(ヨハ14:16~1726)。主が共におられる約束の牧者を迫害して突き刺す事は、すなわち、主を突き刺す事になる。もちろん、その昔に主を突き刺した悪魔たちも見るようになる。

8節:これが約束されて、成し遂げられたアルファとオメガである(8節)。

啓示録の事件の始まりは啓示録19節からであり、事件の場所は啓示録23章の七つの星の幕屋である。2千年間の霊的イスラエルは、七つの星の終末(啓6章)で終わって一つの時代が過ぎ去り、啓示録7章で新しい一つの時代が来るのである。すなわち、霊的新しいイスラエル十二支派の神様の国と祭司長と民が再び創造される。

啓示録23章に、七つの星(使者)がある現場、すなわち、13章の天の幕屋の聖徒たちが竜の群、七つの頭と十本の角を持った獣である偽りの牧者に負け、獣に刻印を受けて拝む(背教)事で滅ぼされた。

啓示録14章に、小羊が立っているシオン山には、7章で印を押された12支派(144千人)があるが、彼らは東西南北から収穫された(マタ8:11、ルカ13:29)初穂で、シオン山に来て新しい歌(新しい啓示の御言葉)によって印を押された者たちである。新しい歌が出るここには神様とイエス様とその御座があり、御使いたちと24人の長老と四つの生き物がいる。このシオン山は霊的なシオン山で、救いの場所である。これはノアの時(創78章)、ロトの時(創19章)も山で救われた事と同じである。

啓示録13章の滅ぼされた天の幕屋は地獄であり、14章の新しく創造された十二支派は天国である。啓示録1718章のバビロンは、不品行のぶどう酒で悪魔と結婚した所であり、啓示録19章の現場(証拠幕屋聖殿)は小羊と結婚する披露宴会場である。ここに集まった霊たちと聖徒たちが20章で第一の復活にあずかり、祭司長になって千年の間王となる。

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