背教した覆うケルブであるツロ王
(本文:エゼ28章)
覆うケルブであるツロ王とは(12~14節)、どんな存在だろうか?ケルブは、エゼキエル1章と10章で見たように、啓示録4章の四つの生き物であった。四つの生き物であるケルブは、天使長であり、各々たくさんの目、すなわち、霊たちを引き連れている天の軍隊である(啓4:8参考)。ツロ王は肉体であり、覆うケルブは霊である。ケルブをかぶったツロ王は、自分を教えて、「神」と言い、「神様」と言う(2節)。知恵と英知によって財宝を積み、財宝で高ぶり、自分の心を神の心のようにみなした(4~6節)。
12-18節に見ると、ツロ王について次のように言っている。
あなた(ツロ王)は、完全な印であって、知恵に満ち、美のきわみであった。あなたは神の園エデンにあって、もろもろの宝石が、あなたをおおい、造られた日にタンバリンと笛が整えられていた。あなたは、油注がれた覆うケルブであり、わたしがあなたを立て、わたしが神の聖なる山において、あなたは火の石の間を歩いていた。あなたが造られた日からあなたに不正が見いだされるまでは、あなたの全ての道は完全だった。あなたの商いが繁盛すると、あなたのうちに暴虐が満ち、あなたは罪を犯した。覆うケルブよ。そこで、わたしはあなたを汚れたものとして神の山から追い出し、火の石の間からあなたを消えうせさせた。あなたは自分の美しさのために心高ぶり、その輝きのために自分の知恵を汚したゆえに、わたしはあなたを地に投げうち、王たちの前に置いて見せ物とした。あなたは不正な交易をして犯した多くの罪によって、あなたの聖所を汚したゆえ。
ツロ王は、神様から恵を受けた者であったが、高慢になって、善から悪になった者である。彼は、罪悪と不義のゆえに聖所を汚した。ツロ王は、神様の神(霊)が共にいる神様のようにみなして高慢になったが、神様は、彼と共におられず、彼が自分を「神(霊)だ、神様だ」と言ったのは偽りであった。ツロ王が神様から捨てられて追い出された時、罪を犯したエデンのケルブである御使いが彼を覆ったので、彼は背教した覆うケルブになったのである。神様の中にある時、彼は完全な印であり、知恵が満ちて、美の極みであり、昔、神様のそのエデンにいて、あらゆる宝石で身を飾って、油注がれた覆うケルブであって、立てられ、神様の園の火の石(火光石)の間を歩いて、造られた日から全ての道に完全だった。
エデンにあった事件は、その昔、アダムの時起こったが、このツロ王は、ずっと後の人であった。昔、エデンの園で火の石(火光石)の間を歩いたケルブであった。このケルブ、すなわち、四つの生き物のうちの一つが神様を背教した蛇である。啓示録12:9,20:2で見たように、この蛇は竜であり、サタンであり、悪魔であった。
私たちの中の一人であった者が、新天地からツロ王のように、エデンのケルブのように、自分を立てて下さったのに、高慢になって、新天地を奪って、自分が神様になろうとクーデターを起こして、「新しい光」(今の「まことの光」)聖殿を汚した。その高慢によって、高慢の神(霊)ケルブが彼を覆ったので、彼が背教した覆うケルブになったのである。彼が党を作って、新天地を離れて行った(Ⅰヨハ2:19、ユダ1:19参考)。昔にあった事が、今もあり、その神(霊)が誰かに臨めば、その人は、その神(霊)と同じ行いをするようになる。
我が新天地は、真理で戦って勝利した国である。歴代の世の戦争でも国と民族のために剣を持って、命を尽くして血を流しながら戦って来た。今日、私たちも命を尽くして戦って勝利して、立てられた神様の国と祭司長の任務を果たさなければならない。そうしなければ、天民の資格がない。口先だけの信仰と忠信であるのみである。私たちは、死んでも生きても神様のものであり、神様によって生きている(ロマ14:8)。神様の姿と形通り創造されて、生育して、繁栄して、地を征服して治める天民になろう。アーメン。
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