まことのぶどう酒と不品行のぶどう酒
(本文:ヨハ15:1~5、啓17,18章)
まことのぶどうの木、及び、まことのぶどう酒と野ぶどうの木、及び、野ぶどう酒は何なのか?そして、不品行のぶどう酒は何なのか?
イエス様は、ご自身をまことのぶどうの木と言われて、弟子たちを枝だと言われ、枝が木についていれば実をたくさん結ぶと言われた(ヨハ15:1~5)。そして、ルカの福音書5:37~39には、ぶどう酒(新しいぶどう酒と古いぶどう酒)について語られた。
イザヤ5章には、極上品のぶどうの木を植えたのに、野ぶどうの木の実ができ、このぶどうの木は、イスラエルの人々だと言われた(イザ5:2~7)。また、申命記32章に、ソドム、ゴモラの野ぶどうの木のぶどう酒は、蛇の毒であり、まむしの悪じだと言われた(申32:32~33)。そして、旧約時代にイスラエルを滅亡させた国、バビロンのネブカデネザル王を大きな木と言い、その下には野の獣が住むと言ったので(ダニ4章)、バビロンの王は野ぶどうの木である。
前で調べたように、イエス様は、まことのぶどうの木(ヨハ15:1~5)であられ、ご自身を「道であり、真理であり、命」だと言われたので(ヨハ14:6)、イエス様は、また、いのちの木であられた。そのゆえ、まことのぶどうの木は、神様のまことの牧者であり、その口から出て来る御言葉、すなわち、まことのぶどうの木は、人の霊を生かすいのちの御言葉であり、真理である。一方、バビロンの王は、エルサレムの聖殿の外の異邦の野ぶどうの木であり、善悪の木であったので、異邦の偽りの牧者であった。そして、その口から出て来る言葉(教理)、すなわち、野ぶどう酒は、蛇の種であり、毒であったので、人の霊を殺す非真理であった(創3:1、ダニ4:20~22、申32:31~33)。
ルカの福音書20創9節以下に、「神様がぶどう園を造って農夫たちに貸し与えて、農夫が分け前をくれず、ぶどう園を自分のものとして所有するために相続者である息子イエス様を殺した。」と記録されている(ルカ20:9~16)。このぶどう園と農夫たちは、誰なのか?初臨当時のぶどう園は教会(ユダヤ教)であり、農夫たちは教会の牧者たちで、雇われた牧者であり、偽りの牧者であった。
次には不品行のぶどう酒について調べてみよう。
啓示録17章に、「地の王たちが淫婦と共に不品行を行って、地に住む者たちも不品行のぶどう酒に酔った。」と言った(啓17:2)。淫婦と王たちと地に住む者たちと不品行のぶどう酒は何なのか?これをわからなければ、私自身が不品行のぶどう酒を食べているのか、どうなのか、わかるだろうか?
啓示録18章には、不品行のぶどう酒によって万国が倒れたと言い、海の船で働く船長、船員、船客たちが不品行のぶどう酒で商売をして富を得て、倒れた万国は、悪霊(悪魔)と結婚したと記録されている。これは、まことにひどい事件である。これが宗教の末年の事件である。
このような事件が起こる所がどこであり、その時はいつであり、前に話した彼らは誰なのか?なぜ、牧者たちは、この事に関心がないのか?神様の牧者たちならば、この事件を不問に付すのではなく、神様に聞いて、聖徒たちに知らせてあげて、悟らせて、上の事件に落ちて地獄に行かないようにする事が牧者の使命ではないのか?
いつ、誰が、どこで、何を、どのように、なぜしたのか?筆者は、上の事実を明らかにして知らせようと思う。まず、事件の原因と始まりと事件の起こった所である天、そして、地、海と人物たちと、その結果について要約して話す。
啓示録17章の大水の上に座った淫婦の所属は、バビロンであり、バビロンは悪霊の住まいであり、あらゆる汚れた霊の集まる所で、憎むべき鳥の集まる所である(啓18:2)。淫婦が座った「大水」は、水ではなく、人であり、民族、群衆、国民、国語(啓17:15)、すなわち、多くの教団と諸教会である。彼らを治める七つの頭と十本の角を持った獣(啓17:3)、すなわち、啓示録13章の天の幕屋の聖徒たちを滅ぼさせた者たちの上に座った頭領の牧者が「淫婦」であり、この淫婦は、バビロンと牧者たちを産んだ母の牧者である。この淫婦が産んだ者たちが、すなわち、「地の王たち(牧者たち)」であり、また、不品行のぶどう酒に酔った「地に住む者たち(聖徒たち)」である。淫婦の牧者が産んだ者たちは、マタイの福音書13章で見たように、悪魔の種(毒麦)を受けて産んだ悪魔の子どもたちである(マタ13:38~39)。
淫婦が産んだバビロンの家族たちに食べさせた不品行のぶどう酒は何なのか?淫婦(牧者)が悪魔から受けて教えた非真理の教理である。非真理の教理は、神様の本、聖書の意味を自分(悪魔)ふうに解いて作った注釈である。この注釈の本が、彼らの手にある「金の杯」(啓17:4)である。この金の杯の中に入れられた不品行のぶどう酒を食べさせ酔わせたのである。
海(世)から天の幕屋に入って来たバビロンの国の悪霊の牧者(獣)たちが幕屋の聖徒たちを滅亡させて、捕らえて、バビロンの教理である不品行のぶどう酒で交流させて(啓2,3章のように)、悪魔の神を注いで、結婚させた(啓18:23参考)。そして、バビロンの教理である不品行のぶどう酒で商売(伝道)をさせたのである。
バビロンの悪霊の牧者たちは秘密であり、彼らを指して山というのは、彼らの教会を言ったのであり、彼らを王と言ったのは、その教会の牧者を言ったので、この王たちは淫婦が産んだ牧者たちである(啓17:7~10)。啓示録16:13~16に見ると、竜と獣と偽りの預言者の口から啓示録18:20で見た悪霊の霊が出て来て、彼らが天下の王たちに行って、神様との戦争のために彼らを集めたと言う。
これに見ると、天下の王(牧者)たちは、悪霊の国、バビロン所属である事が明らかになったのである。もし、この王たちがイエス様の丁寧なこの御言葉を信じて悟ったならば、悪魔の兵士にならなかっただろう。イエス様は、末世の聖徒たちを救うために起こる事件について、いつ、どこで、誰が、何を、どのように、なぜしたのかという事を、聖書を通して知らせて下さった。下さった約束の御言葉を守れない者が審判の日に話す言葉があるだろうか?
啓示録に出現した三つの存在(背教者・滅亡者・救い主)とその意味をわからないと言う事が、すなわち、夜であり、暗やみであり、暗やみの所なので、悪霊の世界になったのである。新約、すなわち、啓示録は、成し遂げられる時、見て、信じさせるために前もって話して下さったのである(ヨハ14:29)。成し遂げられる時は、記録された実体があるようになって、選ばれた(約束した)牧者がいるようになり、イエス様は、御使いたちを通してその成し遂げられた事を選ばれた牧者に見せて下さって、説明して下さる。選ばれた牧者は、見て聞いた事を悪霊の国に捕らわれた聖徒たちに伝える(啓1:1~2、10:11、22:8、16参考)。選ばれた牧者は、命をかけて伝えたが、捕らわれた聖徒たちは、自分が捕らわれているのか、霊的バビロンの群れになったのか、わからないのに、伝える啓示の御言葉と見た実像をきちんと信じない。神様が遣わされた者は、神様の御言葉を話すが、地に属した者たちは、これを信じないのである(ヨハ3:31~34参考)。しかし、この時(啓示録成就の時)、神様の種(御言葉)で産まれた者は、喜んで受けて、楽しむのである。
新天地は、イエス様の御心を探して、見て聞いた啓示を啓示録1:2のように、全世界に宣べ伝える。啓示録の預言を成し遂げた事の中には、背教の事件、滅亡の事件があったが、より貴重な事は、「勝利した事」であり、勝利する事によって神様の国と救いがあるのであり(啓12:10~11)、啓示録2,3章の約束を受けるのである。イギンジャが永遠の命の食物(啓2:7、命の木の実、啓2:17、隠されたマナ)と審判権(啓2:17白い石)と万国の統治権(啓2:26~27鉄の杖)を受けるのもいいが、それよりもさらに貴重な事は、神様と天国とイエス様が来られて共にいる事であり(啓3:12)、イエス様の御座に共に着く事である(啓3:21)。そして、イギンジャを通して、神様の新しい国に収穫されて、印を押された12支派が創造されて、永遠に神様とイエス様と共に住む楽園が成し遂げられるのである。
啓示録の実像を知る事を望むならば、世界に知らせるラッパの音に耳を傾けて、聞いて、来て、確認せよ。ここは、新天地イエス教証拠幕屋聖殿である。アーメン!
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