牧者区分
聖書における牧者は何通りに分けられるだろうか?
大きく四通りに分けることができる。預言の牧者と約束の牧者と一般の牧者と、そしてサタンに属した偽りの牧者である。
預言の牧者は、神様が将来、成し遂げる出来事を前もって知らせるために選ばれた牧者である。この牧者は将来起こる事を前もって見て聞いたので、「預言者」とも言う。将来の出来事である預言は、神様の預言であり、約束であり、将来成し遂げられる事の青写真(設計図)でもある。成し遂げる時は、この預言通り成し遂げられる。初臨のイエス様以前の預言は旧約であり、イエス様以後の預言は新約である。
約束の牧者は、神様が預言者たちを通して聖書で約束された牧者である。例を挙げれば、初臨のイエス様は神様が約束された牧者である(イザ7:14、ヨハ5:37~39)。神様は、約束の牧者を通して預言を成就し、その成就した出来事を、聖書を通してあかしされる。また預言された神様は、約束の牧者に来られて共におられて成し遂げられる。
一般の牧者は、旧約の律法を伝えたり、また預言が成し遂げられる事によって現れた事を見て伝える牧者である。モーセの律法を伝えて来た牧者たちも一般の牧者であり、イエス様の成し遂げられた事を今日まで伝えて来た牧者たちも一般の牧者である。
この三つの牧者の中で約束の牧者が第一であり、次は預言の牧者である。十二弟子とそれ以外の当時の使徒たち(パウロなど)を除く一般の牧者は、神様が選んだ牧者ではなく、預言が成し遂げられた事を見て、後代に伝える牧者に過ぎない。
そして、偽りの牧者は、偽りを教える牧者である。偽りの種は。悪魔が与えたものである(ヨハ8:44)。悪魔は、嘘を言う者を選んで自分の使者、すなわち、牧者にしてあかしさせる。そして、自称正統と名乗りをあげ、救われたと主張し、真理を話す者たちを異端だと追い込み、迫害し殺す牧者である。世の終りになれば、イエス様の預言通り偽りの牧者が多く起こるようになる(マタ24:11~12)。
聖霊の耳がなくて、聖霊の目がない者だとしても、聖書の御言葉と共に主に絶えず祈らなくてはならない。世の終りの四通りの牧者のうち、約束の牧者に会ってのみ、救いの道があるようになる。旧約の約束の牧者は、勝利者(ヨハ16:33)イエス様であり、新約の約束の牧者は、啓2~3章に約束した勝利者、新しいヨハネである。
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